番外編:痛いときはアイシング


おはようございます(^^)
今日も植田が更新します。

今週は江坂テニスセンターは通常レッスンはお休み。

そのためトレーニングもお休みでした。

通常レッスンはお休みでも田村杯に向けて
1日練習会は連日開催していました。

選手たちはたっぷり練習したことでしょう。

明日からいよいよ田村杯です。

勝つにこしたことはないですが
何よりベストを出し切って欲しいですね(*^^*)

トレーニングはなかったので
今週のブログは番外編。

アイシングについて書きたいと思います。

毎回レッスン終わり
緊急事態ではレッスンの途中や休日もですが
選手たちの痛み相談を受けています。

ただ痛みの部位を聞いて終わりではなく
出来るだけ選手が自分で出来る
セルフケアを指示するようにしています。

私が江坂テニスセンターで
ケアをしてあげられないこともありますが
防げる怪我は自分でケアして防ぐ知識を
選手自身に持ってもらうためでもあります。

選手の怪我の部位や状態に合わせて
セルフケアの指示の内容は変えていますが
どの選手にも共通して指示しているのが
アイシングです。

なぜアイシングをするのか?

せっかくなので
アイシングの方法だけでなく
理論も知ってください(^^)/

まずは方法から。

まずはアイスパックを作ります。

ビニール袋もしくは氷のうに氷を入れます。
氷はご家庭用の氷で大丈夫です。
保冷剤は絶対に使用しないでくださいね(>_<)
アイシング 1

氷を出来るだけきれいに並べて
袋の空気を抜きます。
アイシング 2

出来るのであれば
口で空気を吸って抜きます。
アイシング 3

空気を抜いたらしっかり袋をくくって
完成\(^o^)/
アイシング 4

このアイスパックを
痛みがある部位に当てます。
アイシング 6

アイシング 7

ここでラップの登場です。
アイシング 5

アイスパックを当てて終わり
ではなく固定します。
アイシング 8

ずれないようにするためと
圧迫のためです。

慢性的な痛みの場合は
固定まで指示しないことが多いですが
急性期の場合は必ず指示します。

そして出来れば
痛い部位を心臓より高く挙げます。

挙げたらじっと安静。

時間は15~20分。
手首や足首など細い部位は15分で
大部分は20分です。

急性期の場合は
アイシングを外したあと1時間ほど間隔を空けて
またアイシング。

睡眠時間以外は出来る限り繰り返します。

ここまでがアイシングの正しい方法です。

次に理論。

少し難しいですが読んでくださいね(^^)

アイシングの目的は
痛みの緩和
腫れの軽減
疲労物質の除去
です。

疲労物質の除去は
疲労を取るために行う
アイシングのときの理論で
私が指示しているアイシングの目的とは
少し違うので今回は省略します。

そもそも怪我をするとどうなるのか?

怪我をすると
細胞内の毛細血管が破れ
出血や組織液の漏出が起こります。
また組織も傷つきます。

血や漏出した組織液が体の中でたまると腫れます。
また出血が表に見えているのが内出血(痣)です。

腫れや出血があまりにひどいと
怪我の治りが遅くなります。
(出血がほとんどないのも困るのですが…)

破れた血管をそのまま放置していると
出血や組織液の漏出がひどくなります。

そうすると組織の中の圧力が上がり
周りの傷ついていない組織を
圧迫し始めます。

圧迫が強くなると血管が破れ
組織が傷ついていきます。

腫れの範囲が広くなります。

これを2次的低酸素症
と呼びます。

傷ついた組織を治すためには
血流にのせて酸素や栄養素を
届けなければいけません。

ところが血管が破れてしまっているので
酸素や栄養素を届けることが出来なくなります。

そして治癒に時間がかかってしまいます。

怪我による出血を出来るだけ抑え
2次的低酸素症を防ぐために行うのが
アイシングです。

冷やすことで血管は縮みます。

血管を縮めてあげると
血流を抑えることが出来るので
出血や組織液の漏出を抑えることが出来ます。

圧迫を加えることで物理的に
血管を縮めることになり
同様に出血や組織液の漏出を抑えます。

心臓より高く挙げて安静にするのは
必要以上に怪我した部位に血流がいかないように
するためです。

冷やすことには
他にも意味があります。

それは感覚を奪ってしまうこと。

神経は温度が低くなると
刺激に対する反応の閾値が上がり
神経の伝導を停止し
神経伝達物質の放出も抑えてしまいます。

つまり
冷えると刺激に対する反応が鈍くなり
痛いという感覚を伝えることをやめてしまいます。

また冷やしてから間隔を開けることにも
意味があります。

縮められた血管をそのままにしておくと
血流がいかなすぎて
組織が死んでしまいます。

また凍傷にもなります。

それだと怪我を治すことが出来なくなってしまいます。

冷やして縮めた血管を1度解放してあげると
回復のために血流が良くなります。

そうすると細胞の回復に必要な酸素と栄養素を
たくさん運んでくれます。

急性期の場合
血流が良い状態で放置すると
またひどくなってしまうので
何度も冷やして外してを繰り返します。

こうすることで回復を早めます。

慢性でも急性期でも
程度に違いはありますが
細胞内の損傷は起きています。

そのため必ずアイシングを指示しています。

私がアイシングを指示する際には
仕組みを理解してやってもらうためにも
かなり噛み砕いて説明しています。

相談に来たことがない選手も
自分が怪我をしたときの正しい対処法を
知っていて損はしません。

仕組みは忘れてもいいですが
「痛いときはアイシング」
を忘れないでくださいね(^^♪